会いたくなる。吉備中央町

吉備風景と話の心を感じる宿

鷺の巣温泉 湯本屋旅館

昭和9年より80年以上この地で守り続けられている鷺の巣温泉。昔から“湯場”として地元の人々に愛されてきたこの温泉は、人皇7代孝霊天皇の代に発見されたそう。その第3皇子である吉備津彦命(きびつひこのみこと)の古代大和政権と吉備国との対立を描いたものが「桃太郎伝説」。鬼が戦いの傷をこの温泉で癒しては戦っていたことを知り、吉備津彦命が神力で湯を封じたことで鬼退治ができたのだそう。その時から湯場の温泉が冷泉になったと言われています。

また、その昔、頼山陽・山田方谷が来遊し、方谷が天保13年に入湯の際、竹荘の美しさを詠んだ漢詩が残っています。その漢詩は現在の駐車場に飾られており、見ることができます。

庭の井戸から湧き出しているという冷泉の泉質はpHが高めなこともあり、こっくりとしたとろみのあるのが特徴。別名美肌の湯と言われるほどで、湯上りの肌はしっとりとなめらか湯冷めもしにくいと評判です。全て源泉かけ流しで、浴室内のカランやシャワーから出てくるお湯も全てという贅沢さ。また提供されるお料理は地元の食材を使用した、季節感を大切にした家庭的な和食が中心。この宿を切り盛りする親子三代の女将たちの手によるもので、食べるとどこかほっこりとした気持ちにさせてくれることうけ合いです。

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  • 住 所
    岡山県加賀郡吉備中央町竹荘492-2
  • 電 話
    0866-54-1355
  • アクセス
    山陽自動車道岡山IC/車40分
    岡山自動車道賀陽IC/車15分
  • 泉 質
    低張性アルカリ性冷鉱泉
  • 料 金
    1泊2食付8,650円
    ランチ1,000円
  • 入浴料
    日帰り入浴(12:00〜17:00)
    大人700円、子ども400円
    貸切り1人1,000円

名湯の歴史に会いに行く。