全てを悟ったような透き通った目、余計なものを削ぎ落とした美しい肢体。馬は見ているだけでも十分魅了される生き物ですが、触れ合うことで癒される。そんな効果がある事を知っていますか？

約50頭の馬が暮らす「岡山乗馬倶楽部」は、天文台「アストロコテージガリレオ」とほぼ同じ標高約370メートルに位置し、開放的な環境にある施設。戦いを終えた有名競走馬がセカンドキャリアのために調教されているのを見たり、周辺の大自然の中をトレッキングできる西日本最大級の乗馬倶楽部です。また吉備中央町が目指す「セラピーリゾートタウン」の構想の中核を担うのもここ。馬の体温は37℃から38℃の間で、人間のお腹の羊水の温度とほぼ同じ。そんな理由から触れ合っているうちに心が落ち着き癒されるという「ホースセラピー」にも取り組んでいます。このセラピー法は海外では保険適用の確かな治療であったり、第二次世界対戦後にも負傷者が軍馬の世話をする内に心の傷を癒したという事実も残っているほど。ここ「岡山乗馬倶楽部」では５分で体の不調が分かる最新鋭の機器を用いて、ホースセラピーの効果を確かめる産学官が連携した取り組みも行っています。とはいえ、難しく考える必要はありません。馬と触れ合うために、気軽に足を運んでみてください。